利用案内

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利用開始

ダルク利用開始から初めの3か月間程度は職員が様子を見ていきます。施設生活が始まると、休まずに日々のプログラムに参加することに専念いたします。回復ミーティングの参加と12STEPプログラムや条件反射制御法を実施し、依存症に関する知識を取り入れます。スポーツプログラムにおいては琉球太鼓のエイサー練習や各種運動プログラムがあります。 生活をするところは「九重ハウス」と呼ばれる寮などです。そこで職員や多数の仲間たちに守られ、安全な環境から新しい生活をスタートいたします。ここでは共同生活を送りながらダルクでのルール、社会に出た際に必要となるマナーを覚えて社会生活の基盤を作ります。周囲に迷惑をかけず、自分のことがしっかりとできるようになれば、グループホームへの移動が可能となります。一人部屋の生活で、自分だけの時間が持てるようになります。 あわせて、今後医療をどのように利用していくかなど、この期間に考慮いたします。たとえば精神が不安定な方は医師の判断のもと、処方薬の服薬治療などが必要となります。この場合は、医師の治療を拒むといった行為は逆効果となります。そのため、頑張りすぎず、少しずつ慎重に治療を行っていく必要があります。焦りは禁物です。悪化してしまい遠回りとなるからです。 これらの提案を受けることが困難な場合や共同生活になじめないこともあります。薬物からの離脱や、精神の安定が保てず、苦しくてプログラムを受けられなくなる状態になることもあります。その場合は、まず専門病院への入院をお勧めいたしております。

4ヶ月目

安定した状態でプログラムに参加できていれば4ヶ月目頃には仲間の手助けをすることを提案いたします。今までのプログラムを継続しながら施設での役割につきます。部屋長や、掃除、炊事係りなどいろいろな役割がありますので、一つか二つをこなせると大変良いと思います。エイサーの演舞もこのころまでに覚えられると一番良いでしょう。 この時期は、薬物への欲求が一番強い時期なのですが、仲間の手助けをすることで乗り切ることができます。

6ヶ月目

何事もなく6か月を過ぎれば、薬物への欲求は穏やかに下降していきます。そのため勘違いをしてしまい、「もう大丈夫だろう!」「自分一人でやっていける」と思ってしまうかもしれませんが。ですが、この時期にこそ知識を取り込まなくてはいけません。薬物を止め続けるための知識です。ここまでの過程でドロップアウトすれば必ずと言っていいほど命取りとなります。そのため12STEPの実践に取り組みます。RD(リカバリーダイナミクス)を使ってSTEP1からSTEP12まで行っていきます。急ぐことなく慎重に順番に行っていきます。12STEPで提案されている壊れた家族関係の修復などに取り組むにはしっかりとしたプログラムの基礎がかたまっている必要があります。 日々のプログラムと役割、そして12STEPの実践となりますと、ご自身に大きな負荷がかかってきます。つぶれないようご自分のペースを保ち、スタッフと相談をしながら進めていきます。せめて10か月目まではダルクのプログラムに専念するようにと提案いたしております。
  1. 行動療法(12STEP、リカバリーダイナミクスなど)
  2. 医療
  3. 当事者による支援
これらによって依存症からの回復への道へ進むことができると医学的に研究されています。

10ヶ月目

この一連のプログラムを終了すれば、いよいよ就労プログラムの段階へ入ります。 方向性が二つに分かれますので慎重に選択しましょう。
  1. 今までの経験を活かし、ダルクでのスタッフ研修に入り職員を目指す。
  2. 社会でのアルバイトや正社員を目指す。

13ヶ月目

方向性が決まり、順調であれば13か月を過ぎた時期が退寮となります。 依存症という病は生涯治療が必要となっております。すきがあれば再発してしまうからです。退寮後は最低でも自助グループに居場所を作り、一人になることを避け続けていくべきです。再発は死につながるからです。 ここまでの例は書かれてある通りですが、この期間でプログラムを終えることは大変困難なことです。年齢が若く、身体と精神の状態が健康であり、やり遂げる強靭な忍耐力が備わっていることが大前提となるからです。もしやり遂げたとしても、そこからが第2の人生の勝負なのです。再発を避け続けるためには治療の卒業はあり得ないのです。 長年の薬物使用により破壊された関係性、精神、身体の治療は、大変困難で時間がかかります。そのため、治療プログラムに定着をし、鍵のかからない場所で断薬をしていることで精いっぱいの方々も大勢います。そういった方々はグループホームでの入居生活をしながら将来の設計を考えていきます。そのため精神科での治療・デイケア、生活訓練施設、自助グループを活用しながら日々、個人のペースで目標を持って生きていくこととなります。 必ず良くなることを信じ、私たちと第2の人生をスタートさせましょう。 館山ダルク 代表 十枝 晃太郎
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